ベラスケス、ディエゴ
Velazquez, Diego  (1599-1660)
スペイン  バロック  

マルガリータ王女像
1660年

カンバス、212x147cm

マドリッド プラド美術館 Museo del Prado, Madrid

ベラスケスの絶筆となった作品。

ルノワールは言う「ベラスケスの絵画はきわめて平易に見えるが、その背後にどれだけの思考と実験が繰り返されたことであろうか」

ベラスケスが到達した独自の印象主義的な技法、筆触は、当時の人々は、しみとか斑点とか省略法とか呼んだ。

美しいバラ色と銀灰色の巨大なコステュームを身につけた王女は、1メートルくらいの距離で見ると、形象は斑点と化してしまう。

画面から離れるにしたがって、靄のなかから浮かび上がるように立ち現れるのが王女の姿なのである。

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