グスタフ・クリムト

クリムト 「 ソニア・クニップス 」 1898, oil on canvas、145x145cm、ウィーン、オーストリア美術館



クリムト 「 ソニア・クニップス 」 1898, oil on canvas、145x145cm、ウィーン、オーストリア美術館



肖像画の伝統的手法は、斜めを向いた腰から上の半身像が画面の中央にある、というもの。

クリムトは、正方形の画面に、横向きのシルエット、右上方に顔、背後に花。明らかに装飾的な効果がいっぱいである。

ピンクの衣装は華やかで、背景を暗くし、左上にも花が一輪ある。これはイギリスのホィッスラーとジャポニズムの影響だそう。

クニップスが右手に持っている赤い手帳は、クリムトのスケッチ張だが、これを持つことで、バラ色の効果が高くなっている。

クニップフはこの肖像画が描かれた後、大実業家と結婚。この絵は大邸宅の食堂の壁面を飾っていた。


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