クリムト 「 ヒュギェイア (ウィーン大学祝典講堂天井画、「医学」の一部 」 1897-98 Oil on canvas 72 x 55 cm
「ヒュギェイア」はギリシャ神話の健康の化身 1945年、焼失
焼失した『医学』の完成作では、医学の保護女神ヒュゲエイアが盃を持ち、腕には蛇がまとわりついている。ギリシャ神話でヒュゲエイアは死の沼に蛇になって生まれる。
背後には、病人や骸骨が漂っている。
およそ学問の殿堂にふさわしくない、合理性を欠いた画面。
クリムトは理性が対象とすべきものは、非合理の世界だと示したかった。