ジャン オーギュスト ドミニク・アングル

アンティオコスとストラトニケ

1840    Oil on canvas    フランス、シャンティイ、コンデ美術館





プルタルコス「英雄伝」より

アレクサンドロス大王の死後、アジア諸地方を支配した王国王セレウコスの息子が、アンティオコス。

アンティオコスは自分の継母ストラトニケに恋をしてしまい、食事を取らず餓死しようとした。

宮廷医エラシストラトスは、アンティオコスの病の性格を理解した。そして病室への女性たちの訪問者を観察した。誰に原因があるのか突き止めるためである。

そしてほどなく、アンティオコスの病の原因が継母ストラトニケにあると分かる。

宮廷医エラシストラトスはセレウコス王に、息子の病の原因を報告した。

セレウコス王は涙ながらに退位し、王国と王の妻をも息子に譲り渡した。

豪華な衣装で、悲しげな顔のストラトニケ。ベッドには恋の病に伏すアンティオコスが寝ている。

原因を突き止めて驚く宮廷医エラシストラトス。涙にくれるセレウコス王がいる。


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