アルミテジア・ジェンティレスキ
イタリア , 1593-1652

Judith Beheading Holofernes 、no date
oil on canvas
galleria degli Uffizi, Florence
ユダヤ民族を、敵のアッシリアから救った、未亡人ユディトの物語は、旧約聖書にはない、外典から取った主題である。

未亡人ユディトが、アッシリアの将軍ホロフェルネスに言い寄り、眠っているホロフェルネスの首を落とす、と言う場面である。

Altemisia は、迫力ある場面を描いている。真に写実的である。カラヴァジオの作品と比べても、全く引けを取らないどころか、ジェンチィレスキのこの作品のほうが、真に迫っている。

注目は、国を救った未亡人ユディトを、勇気のある冷静な女性として描いていることである。この絵では、ユディトは失敗のないように、力を込めて、慎重に首にナイフを入れているのである。

ユディトと女中、二人がかりで、首を落としている。カラヴァッジョはかわいらしい少女一人で、首に刃を入れている。はたしてどちらが、本当らしいか。

他にも、多くの画家がこの主題に取り組んでいる。しかし、この迫力、暴力性は ジェンティレスキにはかなわない。

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