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Women in Arts | ||
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アルテミジア・ジェンティレスキ | ||
イタリア , 1593-1652 | ||
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Altemisia はローマに生まれた。父親オラツィオ・ジェンティレスキは画家である。近年、フェミニスト(男女同権主義者)の批評家が、彼女を復活させるまで、多くの彼女の絵画は父親が描いたもの、とされていた。 | ||
カラバッジョの影響が濃く、影と光を巧みに描いた。彼女の才能は若い頃から花開き、父親はそれを理解して、遠近法をもっと習得させようと、個人的に教師をつけた。 | ||
女性的な絵画も描いているが、彼女は暗く、激しい、場面を描くことで知られている。フェミニスト(男女同権主義者)の批評家によると、彼女の絵画の暴力的な描写は、彼女自身が受けた暴力から来るのではないか、と言われている。 | ||
19歳の時に、Altemisia は個人教師から何度もレイプされて、それを訴えている。しかし、その訴えは、レイプをしたほうよりも、された彼女自身を傷つけた。 彼女の訴えを確かめるために、彼女自身が実際に、親指締め具で拷問を受けているのである。そのあげく、訴えられた男は、無罪放免となっているのである。 |
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裁判の一ヵ月後、彼女は結婚し、フィレンツェに移り住んだ。そこでメディチ家の援助を受け、すばらしい絵画を描いている。1616年、女性で初めて、正式なアカデミーの会員となった。後にナポリに移り、そこで安楽に暮らした。 | ||
Artimisia は肖像画家として知られていたが、歴史絵画、宗教絵画が評判になり、並外れた女性画家としての名を残した。 | ||
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アルテミジア・ジェンティレスキ 「スザンナと長老たち」1610 170 x 121 cm ヴァイセンシュタイン城、ポンマースフェルデン | ||
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アルテミジア・ジェンティレスキ 「ホロフェルネスを殺すユディト」1611-12 158,8 x 125,5 cm カボディモンテ国立美術館、ナポリ | ||
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アルテミジア・ジェンティレスキ 「ホロフェルネスを殺すユディト」1611-12 199 x 162 cm ウフィツィ美術館、フィレンツェ | ||
ユダヤ民族を、敵のアッシリアから救った、未亡人ユディトの物語は、旧約聖書にはない、外典から取った主題である。 未亡人ユディトが、アッシリアの将軍ホロフェルネスに言い寄り、眠っているホロフェルネスの首を落とす、と言う場面である。 Altemisia は、迫力ある場面を描いている。真に写実的である。カラヴァジオの作品と比べても、全く引けを取らないどころか、ジェンチィレスキのこの作品のほうが、真に迫っている。 注目は、国を救った未亡人ユディトを、勇気のある冷静な女性として描いていることである。この絵では、ユディトは失敗のないように、力を込めて、慎重に首にナイフを入れているのである。 ユディトと女中、二人がかりで、首を落としている。カラヴァッジョはかわいらしい少女一人で、首に刃を入れている。はたしてどちらが、本当らしいか。 他にも、多くの画家がこの主題に取り組んでいる。しかし、この迫力、暴力性は ジェンティレスキにはかなわない。 |
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アルテミジア・ジェンティレスキ 「ユディトとその侍女」1614-20 114 x 93.5 cm ピッティ美術館、フィレンツェ | ||
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アルテミジア・ジェンティレスキ 「アレクサンドリアの聖カタリナ」1620 77 x 62 cm ウフィツィ美術館、フィレンツェ | ||
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アルテミジア・ジェンティレスキ 「悔悛するマグダラのマリア」1620 146 x 109 cm ピッティ美術館、フィレンツェ | ||
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アルテミジア・ジェンティレスキ 「絵画の女神としての自画像」1630年代 96,5 x 73,7 cm 王室コレクション、ウィンザー | ||
この自画像は長い間、無名作品として倉庫に置かれていた。 当時、女性みずから絵を描く、などとは考えられなかったのが一つの理由にあるということである。当時、女性は、芸術家にインスピレーションを与えるミューズとしての役割しかなかったのである。 彼女の激しさは、自画像にも表れている。描くことに夢中になっている姿である。意志の強さ、実直さがよく表れている。 当時、こんなに仕事に打ち込む女性の姿を、描くなどどいうことはなかっただろう。髪を振り乱し、飾り気のない姿は、「女性らしさ」をわざと前面に出さず、彼女の個性のみを描いている。 |
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アルテミジア・ジェンティレスキ 「洗礼者聖ヨハネの誕生」1631-33 184 x 258 cm プラド美術館、マドリード | ||
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アルテミジア・ジェンティレスキ 「ミネルヴァ」1640 131 x 103 cm ウフィツィ美術館、フィレンツェ | ||
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