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Women Arts
19世紀
19世紀、大規模な社会変革は、大西洋を挟んだ両大陸に住む女性達の生活にも大きく影響していった。

産業革命は中産階級を増加させていった。女性の選挙権の獲得、教育改革への変革は、女性に、大いなる自由と解放をもたらした.

しかし、同時に、新たに勃興した中産階級の女性には、家庭が中心であり、結婚して母親になることが、幸福のバロメーターになり、女性としてのたしなみの教育になっていった。

パリでも、ボストンでも、ロンドンだろうがニューヨークだろうが、ヴィクトリア朝風の理想の女性が、流行っていたのである。

女性が家庭というものにアイデンティティを見出すという傾向は、女性の芸術家にとっては、非常な挑戦を強いられることになっていく。

たとえば、ローザ・ボヌール である。彼女は19世紀を代表する、動物画の画家である。動物を描くための研究として、馬の品評会に顔を出したり、屠殺場に行き死体を解剖したり、田舎へ行き動物達を観察したりした。

しかし、当時の社会で、こういった彼女の行動は、、男性の嫌がらせが多くあった。公共の場で女性が一人で行動する危険を回避するために、彼女が考えたのは、法律的な許可を得て、男装することであった。

この男装という方法で、彼女はやっと、自由に家庭の外へ出て、研究することが可能となった。

19世紀後半、印象派の発達とともに、古典的な主題に明け暮れる、アカデミックな絵画は拒否され、近代的な都市生活、中産階級の余暇、家族生活、あるいは劇場やカフェに集う人々などを、光と色彩で描く風俗画が好まれていった。

メアリー・カサットやモリゾットは、女性として、身近な主題を描いた。小さな女の子や少女、母親、婦人などを描いた彼女達の作品は、当時は革新的であった。しかし今日でも、彼女達の描いた女性のイメージは、最も愛すべきイメージとして、人気がある。

アメリカでも、19世紀後半になると、多くの女性の画家は、正式な主題として、家庭生活を描くようになっていった。

ローザ・ボヌール  ( French 1822-1899 )

ハリエット・ホスマー ( 1830-1908 )

マリー・ブラックモン  (1840-1916)

メアリ・カサット ( American 1844-1926 )

リラ・カボット・ペリー ( American 1848-1933 )

エヴァ・ゴンザレス ( 1849-1883)

ジェニー・ブラウンズコウム ( American 1850-1936 )

マリー・バシュキルツェフ  (1858-1884 )

カミーユ・クロデール ( 1864-1943 )

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