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シュールレアリスム | |
1924年から1950年代 ヨーロッパ | |
1914年のサラエヴォ事件がきっかけで起こった第一次世界大戦は、人類始まって以来の科学戦であった。20世紀の兵器のほとんどがこの戦争で実用化された。 それまで、科学技術の進歩が豊かな生活をもたらすと信じ、それを謳歌していたヨーロッパの人々。第一次大戦以前にもナポレオン戦争から普仏戦争などあったが、舞台はすべて辺境であった。 第一次大戦で初めて、ヨーロッパが戦争の舞台と化したのである。ありがたい文明の利器たちが、突然、殺人兵器へと変化した。その過程で、もちろん、この近代文明に疑問を抱く人々が出る。戦火を避けて中立国スイスに亡命していた若い芸術家たちは、文化のすべてを破壊しようと、ダダイズムを創始したのが、1916年であった。 ダダイストたちは、チューリッヒの「キャバレー・ボルテール」を集会所としていた。真白なキャンバスにサインしただけで芸術品とした。芸術品は美術市場で高く取引される商品で、それを買う人々は、作品の内容など関係なく、誰の作品かだけて値を付けているだけだ。それなら何も描かなくっても、サインだけで芸術品だろう、という文化システムの完全否定であった。 1918年、戦争が終わった。ダダイストたちの狂気も静まった。しかし、画家たちの心は荒廃したままで、良識ある人々のための良識ある作品などもはや描くことができなくなってしまった。良識ある人々が戦争を始めたし、良識ある人々が兵器を生み、その兵器は良識ある人々が謳歌した科学と産業が生んだからである。 1926年、アンドレ・ブルドンは「シュールレアリスト宣言」を発表した。 それは芸術家に新しい目標を与えるものであった。 ブルドンは、第一次大戦に看護兵として従軍していた。死の恐怖に正気を失った若い兵士たちを見て、科学戦は肉体を簡単に殺すが、精神をも蝕むものだという悲惨を目の当たりにした。もうこれ以上、文明の進んでいく方向が信じられなくなったのは、ブルドンだけではなかった。 そんな中で、あらゆる人間に共通している感覚や、意識下の世界を研究することが芸術なのではないか、と考えた。 シュールレアリスムの新しい理論は、科学技術や産業の発達が理想の社会を実現する、という近代社会に背を向け、現状を打開していこうとする芸術家たちの一翼となっていった。 フロイトの心理学、アポルネールの詩法、ヘーゲルの哲学などの研究から、芸術とは何かという問いに対する新しい理論の提案であったシュールレアリスムは、美術だけではなく、文学、演劇、音楽、舞踊、映画などに大きな影響を与えた。 この理論を作品化するため、多くの手法を開発した。その一つにデペイズマン(転置)というのがある。日常的なものを、非日常の場所に置き、具象的に描く手法である。このギャップからかもし出る超現実の世界が観る者の精神を刺激する。 このデペイズマンを実現するため、オートマティズム(自動記述)など偶然性を強調したり、コラージュなど無関係な物を合わせて予想外の並置、瞑想や夢のイメージの利用など様々な実験を繰り返した。 第二次大戦後も「国際シュルレアリスム展」が繰り返し開催されるなど、国際的な広がりを見せた。 特にアメリカには継承者が多い。 |
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ハンス・ベルメール 1902-1975 ドイツ・フランス | |
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オスカル・ドミンゲス 1906-1957 スペイン | |
レメディオス・バロ 1908-1963 スペイン・メキシコ | |
Enrico Donati Born 1909 アメリカ | |
Wilhelm Freddie 1909-1995 Danish Painter/Sculptor | |
ドロテア・タニング Born 1910 アメリカ | |
ロベルド・マッタ 1912-2002 チリ・フランス | |
メレット・オッペンハイム 1913-1985 ドイツ・スイス | |
Sven Dalsgaard 1914-1999 Danish Painter | |
James Gleeson Born 1915 Australian Painter | |
レオノーラ・キャリントン Born 1917 イギリス・メキシコ | |
アルヌルフ・ライナー Born 1929 オーストリア | |
Rodolfo Opazo Bernales Born 1935 チリ | |
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