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ダダイズム
1916-1924
第一次大戦中のヨーロッパに起った。伝統的な価値観に対する反逆的な芸術運動。やがてシュルレアリスムに発展していく。

ダダは「反芸術」運動と言われているが、実際は第一次世界大戦の残虐行為に反抗するのが目的であった。
1916年、戦争に嫌気がさしたヨーロッパの芸術家たちは、中立国スイスのチューリッヒに集まっていた。
ドイツの作家フーゴー・バルが始めたキャバレー・ヴォルテールが根城となる。
現在あるすべての美しいもの、すべての文化、芸術などを否定し、破壊しようという運動である。
それは何も生み出すことはなく「無意味」であるが、そこに新しい原理がある、とする。

そこから生まれたのが「レディー・メイド」という発想である。
量産された製品には、芸術性などないのであるが、そういった商品を「作品」にしてしまうのである。
名前(題名)を付ければ、そこから連想が生まれ、なんらかの芸術的価値が生まれてくると。

加えて、偶然性という要素が入ってくる。シュルレアリスムの「自動記述」の先駆けとなるものである。
詩人のトリスタン・ツァラは新聞をバラバラに切って、テキトウに並べて、詩とした。そこには文脈も何もない。画家のハンス・アルプは自分のデッサンを破き床に投げ捨てた。そこに偶然気に入ったパターンが生まれ、それを作品にした。

ダダの舞台となったのは、チューリッヒ、ベルリン、ケルン、ハノーヴァ、パリ、ニューヨークである。
特にベルリンのダダイズムは政治色が強く、コラージュ(パピエ・コレ)やフォト・モンタージュを利用して、資本主義社会を痛烈に批判して、政治的にも左翼化していった。

ハノーヴァではクルト・シュヴィッタースが活動し、

ケルンはルール工業地帯にあるが、そこではマックス・エルンストがアルプと共に活動していた。

ニューヨーク・ダダはフランシス・ピカビア、写真家アルフレッド・スティーグリッツととも活動した。

第一次世界大戦が終わり、世界の秩序と安定が始まると、ダダイズムは意義を失い、マルセル・デュシャンは、ダダの代表的存在であるが、チェスの世界にのめりこんでいった。
しかしダダの精神は、1920年代のシュルレアリズムに引き継がれるていく。

*フランシス・ピカビア Francis Picabia 1879-1953  フランス
ジャン・アルプ  1886-1966  ドイツ・フランス
ハウスマン  1886-1971  オーストリア
*マルセル・デュシャン  1887-1968  フランス・アメリカ Conceptual Artist
クルト・シュヴィッタース  1887-1948  ドイツ
ハンナ・ヘヒ  1889-1978  ドイツ
*マン・レイ  1890-1976  アメリカ  フォトグラファー、画家
*マックス・エルンスト  1891-1976  ドイツ・フランス
ジョン・ハートフィールド  1891-1968  ドイツ  彫刻家
ゲオルゲ(ジョージ)・グロス  1893-1959  ドイツ

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