フレデリック・サンズ
Frederick Sandys ( 1829-1904)
ラファエル前派

Gentle Spring
sand01.jpg (34016 バイト) Painted in 1865
Oil on canvas; 121 x 64 cm
Ashmolean Museum, Oxford, England

1865年、ローヤル・アカデミー出品作。Swinburne のソネットとともに展示された。

絵の女性はギリシャ神話の春の女神・ペルセポネ。

ペルセフォネ(ジュピターとCeresの間の娘。Plutoに連れ去られて下界の女王にされた。
ペルセフォネが下界から、春をつれて戻ってくるところ。

Swinburneの詩は、この絵から発想を得ている。しかし、彼の詩は絵のように暗い側面をとらえていない。Sandysの絵は冬の影をも表している。冬の影が徐々に無くなる。けしの花は眠りと詩の象徴、一般に無常とされる雰囲気は全体に広がる。

風景はラファエル前派に従うが、姿はギリシャ・ローマの彫像である。

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