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象徴主義の影響
1874年に生まれた印象派の最後のグループ展は1886年であった。この時期になると、印象派のメンバーが、ずいぶんと変化している。

最後の印象派展に名を連ねたのは、スーラ、ピサロ、シニャックなど、印象派を受け継ぎ、さらに科学的に追求していったメンバーと、ゴーギャン、ルドンなど、印象派に不満を持つメンバーの、二つの潮流であった。

ルドン、ゴーギャンなどは、後に象徴派と呼ばれるようになる。しかし、彼らも、印象派から生まれたのである。

彼らは、印象派の絵には、思想がない、と批判した。

極端に言えば、ただ、目の前に見える風景を、写実的に映し出すだけ、という印象派の弱点をついていた。

象徴派が求めたものは、目にみえない思想や魂を、絵にしていくことであった。

19世紀の象徴主義は、フーズリーやカルパール・ダーフィット・フリードリッヒなどのロマン主義や、イギリスのラファエル前派の流れも含む。

19世紀、世紀末は、絵画の世界以外でも、フロイトやユングが人間の心にメスを入れ始めていたし、思想界は、科学万能の意識に疑問を投げかけていた時期でもある。

人間の精神的な、魂の部分をイメージにしていく、象徴主義が生まれてもおかしくない土壌はできていた。

それは、まさに、クールベが見えるものしか描かない、と宣言し、モローが見えないものしか信じない、と言った、この対称が、端的に示している。

世紀末象徴主義は、アール・ヌーボー、ナビ派、表現主義に影響を与えていく。

ジョージ・フレデリック・ワッツ (1817-1904) イギリス
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ   (1824-1898)  フランス
ギュスターヴ・モロー  ( 1826-98)  フランス
アーノルド・ベックリン  ( 1827-1901 )  スイス
ロップス  Rops   (1833-1898)  ベルギー
エリヒュー・ヴェッダー  (1836-1923) アメリカ
オディロン・ルドン  ( 1840-1916)  フランス
フレデリック・ステュアート・チャーチ  (1842-1924)  アメリカ
ポール・ゴーガン  (1848−1903)
フェルディナント・ホドラー   (1853-1918)
フェルナン・クノップフ   (1858-1921) ベルギー
ジョヴァンニ・セガンティーニ (1858-1899) イタリア
ヤン・トーロップ (1858-1928)  オランダ
グスタフ・クリムト (1862-1918)
エドワルド・ムンク    ( 1863-1944)
フランツ・フォン・シュトゥック  (1863-1928)
ジョン・ダンカン  (1866-1945) イギリス
ジャン・デルヴィル (1867-1953)ベルギー
カルロス・シュヴァーベ   (1877-1926)   ドイツ・スイス
ギュスターヴ=アドルフ・モッサ (1883-1971 ) フランス

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