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ギュスターヴ・モロー
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( 1826-98)
フランス   象徴主義

印象派の画家たちが、ありのままの現実を再現しようとしていた頃、モローの絵は正反対だった。
モローは、ギリシャ・ローマ神話や聖書を主題にして、幻想的な空想の世界を創り出した。
「私は見えないもの、感じるものだけを信じる」という有名な言葉を残している。思考を呼び覚ます絵画のタイプをめざした。
モローは両親に恵まれている。父親は建築家であった。当時の建築家は芸術家に近く、実際、父親は芸術に深い理解があった。母親も、モローが、新作の内容を相談できるほど聡明であった。

シャセリオーとドラクロワからの影響が強い。
さらに1857-59年の間のイタリア旅行にも強い刺激を与えられた。

1864年、パリのサロンに『オイディプスとスフィンクス』を出品し、有名になる。
1866年、『オルフェウス』がリュクサンブール美術館の買い上げになった。これによって、画家としての地位を確固たるものとした。

1892年、美術学校の教授となる。自己の独創的美学を押し付けることなく、過去の巨匠に学び、個性を伸ばしていくよう指導した。
のちにフォービズムを打ち立て、絵画の世界に革命を起こす、マティス、ルオー、マルケなどを育てた。

美術史では、世紀末の象徴主義の先駆けとして位置付けられる。遺言によってパリの邸宅とそこに残された数多くの作品が国家に寄贈され、ギュスターヴ・モロー美術館となっている。

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キプロスの海賊に略奪されるヴェネツィアの若い娘たち
1851
油彩、145 x 118cm
ヴィシー市庁舎

Two Modern Horsewomen
1852
Watercolor
個人蔵

求婚者たち
1852
油彩、 385 x 343 cm

パリ、モロー美術館

オデュッセウスが帰ってきて、妻に言い寄った男たちを殺す

The Scottish Horseman
1852-1854
Oil on canvas、 145 x 145 cm
ギュスターヴ・モロー美術館、パリ



雅歌 The Song of Songs
1853
油彩、 300 x 319 cm
ディジョン美術館


「ソロモンの雅歌」5:7

テスピオスの娘たち The Daughters of Tespio
mor02.jpg (46101 バイト) 1853-1882/83
油彩、258cmx255cm
パリ、モロー美術館


ヘラクレス12の功業の中の一つ。

ピエタ Pieta
1854
油彩、76cmx97.5cm


岐阜県美術館

クレタ島の迷宮のミノタウロスに捧げられるアテナイの若者たち
1855

油彩、106cmx200cm

ブル美術館

Death Offers the Crown to the Tornament Victor
c.1855 - 1860
Oil on canvas、 92 x 142 cm
ギュスターヴ・モロー美術館、パリ



アポロと9人のミューズたち   主題解説;ギリシャ神話 アポロ
1856
Oil on canvas、 103 x 83 cm
個人蔵



ヘシオドスとミューズたち   主題解説:ギリシャ神話 ミューズ
1860
油彩、 236 x 155 cm
パリ、モロー美術館



オイディプスとスフィンクス   主題解説;ギリシャ神話 オウィディプス
mor01.jpg (35553 バイト) 1864
油彩、206.4cmx104.7cm
ニューヨーク、メトロポリタン美術館


オルフェウス (オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘)
1865  油彩、154 x 99.5 cm   、パリ、オルセー美術館



主題解説:ギリシャ神話 オルフェウス
主題解説:オルフェウス

アポロンとカリオペの息子。父アポロンから竪琴をもらい、名手となる。人間だけでなく、動物をも魅了するほど美しい音を奏でた。
 エウリュディケと結婚をする。ある日、エウリュディケが散歩をしていると、牧者アリスタイオスが、彼女の美しさに心を奪われ、彼女めがけて進んできた。逃げる途中、エウリュディケは蛇に噛まれて死んでしまう。
 オルフェウスは、黄泉の国の支配者ハデスのもとへ行き、エウリュディケを連れて行きたい、と願い出た。ハデスは二人が地上へ帰りつくまで、彼女をふりむいてはならない、という条件で願いを聞き入れた。
 二人は暗い小道を通って、とうとう地上へ着こうかというとき、オルフェウスは彼女がついて来ているかどうかと、つい振り返ってしまった。すると、たちまち彼女は黄泉の国へ吸い込まれるように消えてしまった。
 以後オルフェウスは、女というものをさけていた。トラキアの乙女たちは、オルフェウスをとりこにしようとしたが、彼は見向きもしなかった。
 ディオニュソス(バッカス)の儀式の時に、女たちは興奮して、「あそこに私たちを馬鹿にする人がいる」と、狂乱した。オルフェウスは手足を裂かれ、頭と竪琴はヘブルス川へ投げ込まれた。
 ミューズの女神たちは、切れ切れの身体を集めて、リベトラに葬った。竪琴はゼウスが星の中においた。幽霊となったオルフェウスは再び黄泉の国へ行って、エウリュディケに出会う。
バッコスの信女たちによって八つ裂きにされ、竪琴とともに流れ着いた詩人のオルフェウスの首を拾い上げるトラキアの若い娘。

イアソン
1865
油彩、 204 x 121.5 cm
パリ、オルセー美術館



若者と死
c1865
油彩、 213 x 126 cm

アメリカ、ケンブリッジ、フォッグ美術館



馬に食われるディオメデス
1865
油彩、 138.5 x 84.5 cm
ルーアン美術館



アンドロメダ
c.1867 - 1869
Oil on canvas、55 x 43 cm
ギュスターヴ・モロー美術館、パリ



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