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 ルーカス・クラナハ (父)
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(1472-1553)  ドイツ   ドイツ・ルネサンス
ルターの友人。宗教改革に共鳴。

オーベルフランケン地方のクローナハ生まれ。
初期の代表作「エジプトへの避難途上のいこい」の背景にドナウ派のスタイルが見られることから、ドナウ派となんらかの接触があったのではないかと考えられている。

1504年、ヴィッテンベルクのザクセン選帝侯フリードリヒのもとで宮廷画家となる。
1508年、肖像画家としてネーデルランドを旅して歓迎される。

1520年以降、ルターと知りあってから、ルターの肖像画を数点描いている。

フリードリヒ賢明公の時代は祭壇画と城の装飾に従事していた。
続くヨハン不動公の時代には肖像画を中心とした活動をした。

フリードリッヒ大度公の時代にはプロテスタントとして祭壇画を制作した。

ヴィーナスの裸婦、神話画にイタリア・ルネサンスの影響が見られる。
クラナッハのヴィーナスは独特で、その凛とした形態の中に妖気を発している。
 7年間に渡りヴィッテンベルクの市長を努めた。それまでは汚い町だったが、クラナハの時代に排水路ができて綺麗な町になっていった。

1517年、10月31日、マルチン・ルターが95ヶ条の論題

「ルーカス印刷所」 クラーナハが設立した。ルター訳の新約聖書など、印刷物は本屋で売る。そこもクラナハ経営。印刷用紙も売買してたし薬局も経営。莫大な富を築いていた。ルターがスターになって。デューラーは描きたかったが、クラーナハに

キリストの磔刑
1500-03  Wood  58.5 x 45 cm  ウィーン美術史美術館

キリストの磔刑
1503   138 x 99 cm  アルテ・ピナコテーク

エジプトへの避難途上のいこい
1504  Wood, 69 x 51 cm
主題解説 :エジプトへの逃避


三賢王が帰ると、天使がヨセフの夢に現れて言った。「起きて、その子と母を連れてエジプトに逃げなさい。ヘロデ王が、この子を探し出し、殺そうとしている。私が再び告げるまで、エジプトに留まりなさい」

三人はヘロデ王が死ぬまで、そこにいた。

ザクセンのハインリヒ敬虔公と公妃カタリナ・フォン・メクレンブルク
1514  各184 x 82,5 cm   ドレスデン国立絵画館
ドイツ美術史上初めての等身大、全身肖像

パリスの審判
1528   101,9 x 71,1 cm   メトロポリタン美術館  ニューヨーク

マルティン・ルターとカタリナ・フォン・ボーラの対画肖像
1529   各37 x 23 cm   ウフィツィ美術館  フィレンツェ

ユディトの勝利
1530  Oil on beech  75 x 56 cm   グルーネヴァルト狩りの宮殿、ベルリン
主題解説:ユディトとホロフェルネス

ユディトはベツリアの町に住む、裕福な未亡人であった。大変に美しく、神への信仰が厚かった。ホロフェルネス率いるアッシリア軍がベツリアの町を包囲した。

ユディトは召使とともにはアッシリアの陣地へ行った。ユディトは取り囲まれているベツリアの町について、もう神の加護のない町であるから、攻略方法を教えると言って敵将ホロフェルネスに近づいた。

ユディトの美しさに気を許したホロフェルネスは彼女を酒宴に招いた。
ユディトはホロフェルネスが酔いつぶれて寝込んでしまうのを待ち、首を切り落とした。

ユディトはホロフェルネスの首をベツレアの町に持ち帰った。将軍のいないアッシリア軍はあっさりと敗退した。

ホロフェルネスの頭部を持つユディト   
1530  87 x 56 cm  ウィーン美術史美術館
主題解説:ユディトとホロフェルネス

博士たちの間で議論するイエス
1532  82,5 x 121 cm   ブタペスト国立美術館  ハンガリー
主題解説;聖書の物語へ

ナザレに住んでからの、その後のイエスについは聖書にくわしくは書かれていない。ただ、12歳になった時の逸話がルカに書かれている。

両親は毎年、過越際(すぎこしさい)にエルサレムへ旅をした。祭りが終わって帰路についたとき、12歳の少年イエスはエルサレムに残っていたが、両親はそれに気づかなかった。

探し回ったが、見つからなかったので、エルサレムに引き返した。三日後、エルサレムの神殿の境内で、少年イエスが学者たちの真中に座り、話を聞いたり質問をしたりしているのを見つけた。周りの者はみな、イエスの賢さに驚いていた。

母はイエスに向かって言った。「なぜこんなことをしてくれたのです。御覧なさい。お父さんもわたしも心配して捜していたのです。」

するとイエスは「どうしてわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか。」と言った。

しかし、両親にはイエスの言葉の意味が分からなかった。

父の家とは神の家、神殿のことで、神の子イエスを強調した物語である。

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