カラヴァッジオ 「聖痕を受ける聖フランチェスコ」 1596 Oil on canvas 92.5 x 127.8 cm アメリカ、コネチカット、ハートフォード、ウォズワース・アテネウム
主題解説:聖書の物語へ行く
聖フランチェスコ
フランチェスコ会創設者。
1182年、アッシジの裕福な商家に生まれる。25歳のときにこれまでの放蕩を反省し、財産をすべて貧者に分け与え修行と伝道の道に入る。
1223年、彼が創設したフランチェスコ会は慈善と伝道を中心に活動し、聖母マリアへの信仰に重きをおいた。
清貧、純潔、服従がモットーの生活であった。修行中にキリストと同じ5つの聖痕を受ける。
1226年になくなっているが、彼は生きているときから伝説化されていた。多くの奇跡を起こし、神の二番目の子であると考えられた。
亡くなって二年後にもっとも高い位の聖人となる。
持ち物は聖痕(手と足、胸の傷)、磔刑像、ユリなど。褐色または灰色の素朴な衣に、3つの結び目のある腰帯をまいている。この3っつとは、清貧、純潔、服従の意味である。