Arts at Dorian 主題解説 |
聖書の物語 聖人 |
聖クリストフォルス |
キリスト教の聖人、殉教者。カナン出身の伝説上の人物。 |
名前の意味は、「キリストを運ぶ者」。 幼いキリストを肩に担いで川を渡る姿が描かれる。 |
『黄金伝説』によれば、彼はカナン出身の大男で、王に仕える者になりたがっていた。その王は悪魔を怖がったので、悪魔に仕えた。その悪魔は十字架を怖がったので、キリストこそが、仕えるべき人であることに気づいた。 |
人々を背負って川を渡ることを仕事にしていた彼が、ある夜、一人の幼児を肩に載せて川に入るが、そのあまりの重さに驚く。子供は自らがキリストであることを告げ、これは全世界の重さであると語った。 |
後に、クリストフォルスはリュキア(古代の小アジアの一地方)で説教をし、キリスト教迫害を行ったローマ皇帝デキウスに捕らえられ、斬首された。 |
旅人の守護聖人として崇拝され、ふつう髭を生やした、巨人のような体格の男として描かれる。 |
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参考文献 |
『新約聖書』 (日本聖書協会)
『西洋絵画の主題物語 T聖書編』 諸川春樹 著 (美術出版社)
『ヨーロッパ美術を読む旅 新約聖書編』 柳澤保雄 著 (トラベルジャーナル)
『ヨーロッパ美術を読む旅 旧約聖書編』 柳澤保雄 著 (トラベルジャーナル)
『西洋美術の主題と物語』 三輪福松 著 (朝日選書) |
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