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ポンペオ・バトーニ

  1708-1787)イタリア  ロココ

18世紀ローマ派の画家。官能性豊かな古典主義的作風       


聖カタリナの法悦  1743  273 x 214 cm   ルッカ国立美術館

アキレスとケンタウロスのケイローン  1746  159 x 127 cm   ウフィツィ美術館

人文科学の母「哲学」に戴冠するマーキュリー
1747  118 x 87.5 cm   エルミタージュ美術館


聖家族
1760  99 x 74 cm   カピトリーノ美術館 、ローマ
聖家族
1777  226 x 149,5 cm  エルミタージュ美術館
聖母子
1742  ボルゲーゼ美術館 ローマ
クピドとプシュケの結婚
1756  183 x 118 cm  ベルリン国立美術館
主題解説:ギリシャ神話 エロスとプシュケ
プシュケは三人姉妹の末娘。
あまりの美しさにアフロディテが嫉妬心を燃やす。アフロディテは息子エロス(クピト・キューピット)を送り、ある醜い豚飼いに恋をするよういいつけた。しかしエロスは誤って、自分の胸を、恋の矢で傷つけてしまった。プシュケに恋したエロスは、彼女を自分の住処に運び、結婚した。

神が人間と結婚するためには、その姿が人の目に見えないようにしなくてはならない。人間は神の火に打たれて死んでしまうから。

プシュケは夫の姿を見たことが無いが、すばらしい宮殿に住んでいた。夫は朝になると去っていった。

彼女は姉たちを呼び、彼女の幸せな様子を見せた。姉たちは彼女に夫が、恐ろしい怪物ではないか、など疑惑の念を持たせることを言った。

プシュケは疑念でいっぱいになり、ある夜、エロスが眠っているとき、ろうそくに火を灯し、夫の姿を見てしまう。夫は今まで見たこともない美しい青年であった。しかし、ろうが夫の肩に落ち、エロスが眼を覚ましてしまう。

エロスはプシュケをじっと見つめた。怒りはなく、深い悲しみと憐れみの表情であった。プシュケは気を失ってしまった。

プシュケが目覚めたとき、城も中庭もなく、雑草の中であった。夫とともにすべて消えてしまった。彼女は森の中をさまよいあるいた。

伝説では夫が彼女を許し、彼女をオリュンポスの山へ連れていったという。そして花嫁と花婿の身内のものが、おせっかいなおしゃべりを封じるのが彼女の仕事となった。

相手を疑い、自分で見届けるのが一番、とか百聞は一見にしかず、などと言っている連中に姿を見せずに近づき、「愛だけが愛する人の秘密を知る、信じることは見ることなのよ」とささやくということである
 

アール・ギャラリ